残業問題について
昨今の労働環境では、過重労働が問題になっています。同時にコンプライアンス違反という側面からみても、残業時間に関する問題がよく起きているように思います。
私のように昭和生まれの人間からすると、やりにくい世の中になったなと思うわけですが
専門家としては対処の方法をアドバイスしなければなりません。コンプライアンスの視点から見た残業時間問題への対処として、以下の方法が考えられます。
1.変形労働時間やフレックスタイム制度、裁量労働制など柔軟な労働時間制度を活用
所定労働時間を工夫を凝らして設定することになります。
2.時間外労働等の事前許可制度をルーチン化
残業をするのは労働者の権利ではありません。雇用側の命令により残業が行われるのが本来の形です。
3.最終退館時間を設定し、強制的に仕事を終了
20時に設定する会社が多いようですが、過重労働が問題になった会社は22時のようです。
4.残業禁止命令の発令
社長や人事部長名による禁止命令
5.時間の経過に応じた日報の作成
日報により業務を把握し、業務改善につなげることになります。
実際は、日報の記入に手間取る可能性がありますので、期間限定で実施するのがベター
6.定時退社DAYの設定
定時に仕事を終わらせる習慣付けと仕事以外の興味をもってもらうことや
職場の懇親などの時間に使うことができます。
7.時間外労働時間の実績に応じた面談の実施
例えば、40時間以上残業すれば部長面談、60時間以上すれば人事(総務)部長面談
80時間以上は社長面談など
8.評価、表彰、懲罰制度の設計
残業時間を少なくした事業所の表彰やその逆の懲罰など
残業が当たり前になっている組織では、簡単には残業が減ることは無いと思います。
社長以下、何が何でも減らすことを会社全体の目標として上記施策に取り組んでいく必要があります。
以上